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トヨタ自動車の豊田章男社長を会長に頂いた日本自動車工業会の新体制が発足した。日本経済をけん引する自動車産業に寄せられる期待は、何といっても国内での雇用の維持と同時に新たな雇用の創出だ。
豊田新会長自身、「日本の“ものづくり”の維持」を今年度の重点課題の筆頭に掲げた。下から目線で言い換えれば「ものづくりの維持」はすなわち「雇用の維持」、超円高の厳しい逆風下であっても、何とか「職」の創造と安定をお願いしたいということだ。仕事がなくなって多くの人が生活に行き詰れば、課題の2番目に掲げた「国内市場の活性化」は成り立たない。
志賀俊之日産自動車最高執行責任者(COO)、伊東孝紳ホンダ社長など各副会長は口をそろえて新体制のサポートを表明したのだが、同じ「ものづくりの維持」といっても各社の考え方はまちまちだ。
トヨタはトヨタであるとして、ホンダはホンダ、スズキはスズキのグローバル戦略があるし、日産はルノー傘下でグローバル戦略を構築する。かつては戦略的新技術の共同研究などは、国が旗を振れば全社が一斉に乗ってきたが、今では担当者レベルではやりたいと願う共同研究も、経営トップの判断が「ノー」になるケースすら起きている。
自動車メーカー各社がまとまって力を溜めたいところだが、グローバル化が安易な相乗りの邪魔をする。
【DANN編集長】
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