|
日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」の生産が勢いを失っている。国内で1万7000台余りを販売し、市場が一巡してしまったようだ。そんなものかいったら身も蓋もないが、大手商社の社員から「つき合いで購入したけれど、動いているところを見たことがない」との話を聞いたことがある。
スマートハウスのモデルルームなどにもすでに販売が先行した「リーフ」が行き渡っている。主要なEV需要家はすでに満腹状態。「リーフ」を代替しようというほど、成熟したEV市場があるわけではない。EV8月末にリース販売を始めたホンダ「フィットEV」などの後発組EVにどれだけ余剰が残されているのかは大きな疑問だ。
国土交通省が普及を進めるために法整備や補助金をなどの整備を進めようとしている超小型電気自動車も、事情は同じようなもの。多数の開発メーカーが参入し、期待は高まるが、確かな市場がどれほどあるのか。例えばガソリンスタンドが撤退した過疎地などの高齢世帯で超小型EVの需要は見込めるはするが、韓国製小型EVの販売を手がけてきた業者によると、「ニッチな市場で、月に何千台も売れるものではない」そうだ。
CO2排出効果的、日本の国際競争力確保に欠かせない先進技術と持ち上げ、関係省庁はEV普及のための予算を確保、補助金や充電インフラの整備促進を計画する。それで市場が拡大すれば結構なことだが…。補助金その他として投入する税金を無駄にしないために、もうひとひねりしたEV普及シナリオが望まれる。
【DANN編集長】
|