日産の車両展示は、走行重視ドラビングリプレジャーエリアとモダンリビングプレジャーエリアに分けて展示。自称「走り屋」が注目するのは、ドライビングプレジャーエリアの中央に配置された「GT−Rプロト」だろう。07年に発売を予定。R34から01年に発売されたGT−R思想に通じるGT−Rアイデンティティの発展型をぜひ会場で確認して欲しい。
そしてもう一つ。大人を楽しむ熟年層にお勧めなのが、コンパクトスポーツのコンセプトカー「フォーリア」だ。FRの駆動方式、短いオーバーハング…、初代シルビアがデザインのモチーフになっていると言われる。また、「ティアナ」から始まったモダンリビングコンセプトは「アメニオ」でミニバンとして具現化、キャビン、コックピット、どのシートに座っても快適な空間の演出はちょっと注目。往年の「技術に日産」は「デザインの日産」で復活したようだ。
一方、待望の新型車「アウトランダー」を出した三菱自動車。これに軽自動車の新モデル「アイ」が加わる。2年前のモーターショーでのコンセプトカーが、市販を前提にフォルムを整えられた。
また、次期ランサーエボリューションとして確実されるのが、「コンセプトX」。「S−AWC」(スーパー・オール・ホイール・コントロール)として進化した4WDシステムに加え、アルミブロックのMIVECターボエンジン、6速自動マニュアルミッションで走りの技術を集大成した。ランエボに元気がないと、日本の市場も何か寂しい。そのダイナミックなスポーツフォルムで三菱の復活を謳い上げたいところだ。
|