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 第39回 東京モーターショー2005特集 
第1弾: トヨタのハイブリッド戦略
第2弾: ホンダの燃料電池
第3弾: 完全復活?のニッサンVS.復活途上?の三菱
第4弾: ガソリン直噴(筒内噴射)はハイパワーエンジンで生き残る
第5弾: コンパニオンの衣装がシックに変貌
第6弾: 進化を続ける燃料電池自動車
最終回: 日本や世界初出品となる国産車、輸入車の新モデルも続々

特集1:「レクサス」で変わる国内マーケット
特集2:日本発「近未来カー」

 第1弾:トヨタのハイブリッド戦略始

ブース全景

  東京モーターショーの一般公開が22日から始まる。環境、安全は地味だけれでも自動車メーカーとして社会的な使命を負ったテーマである。とりわけ、化石燃料を個人のために使う自動車だからこそ、地球温暖化防止のためのCO2(二酸化炭素)排出抑制というテーマは重く、コンセプトカーも燃料電池車とかハイブリッドカーが中心になる。

  トヨタ自動車は前回同様「環境と感動」を、愛知万博に出展した「@‐unit」を発展した「@−suwing」や「ファインX」などのコンセプトカーを展示。市販車ベースのモデルは「エスティマハイブリッド」のコンセプトカーなど、ハイブリッドをブースの中央に配置した。

レクサス「LF−SH」

  注目されたレクサスでは、フラッグシップセダンのコンセプトカー「LF−SH」と「GS45h」「LF−A」を参考出品。「LF−SH」はV8エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドモデル。また「GH45h」もV6 3.5Lエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドモデルだ。V10エンジンを搭載したプレミアムスポーツセダンとともに並んでいるが、プレスデーを見る限り、評価は「?」のようだった。

ダイハツ「HVS」

  ダイハツは、ハイブリッドライトスポーツのコンセプトモデル「HVS」をトヨタの隣のブースで展示。評価を高めて市販に持っていきたいと言うが、ブレーキディスクがよく見えるスポーティーなホイールを装着していたわりに、見えるディスクがやや貧弱か。モーター駆動の加速感を楽しめるおもしろいクルマではあるようだ。


 第2弾:ホンダの燃料電池

「W.O.W.」

  ホンダのコンセプトカーは、レジェンドで発表したSH−AWD(4輪駆動力自在制御システム)を搭載したミドルクラスのコンセプトカー「SPORTS4」、燃料電池車のプレミアムセダン「FCX」、ペットと過ごすための快適空間を提案したワゴン車の「W.O.W.」。ハイブリッドは、9月にモデルチェンジした「シビック」に搭載しシステムを展示の中心にしている。

燃料電池車「FCX」

  燃料電池車では新開発の「V Flow燃料電池スタック」を組み込んだプラットフォームを展示する。燃料電池スタックは100KWの高出力を達成しながら、センタートンネルに収まるコンパクトサイズとし、スポーティーな燃料電池車のパワートレーンを形成している。フロン1、リア2モーターの「3モーターAWD」方式に注目したい。米国で点実験を始めている水素と電気を供給する「HES」(ホームエネルギーステーション)も並んでいる。

  ブースには、ドライブシミュレーションコーナーもあり、レジェンドに搭載された「SH−AWD」や「ナイトビジョン」を体験できる。


 第3弾:完全復活?のニッサンVS.復活途上?の三菱

GT-Rプロト

  日産の車両展示は、走行重視ドラビングリプレジャーエリアとモダンリビングプレジャーエリアに分けて展示。自称「走り屋」が注目するのは、ドライビングプレジャーエリアの中央に配置された「GT−Rプロト」だろう。07年に発売を予定。R34から01年に発売されたGT−R思想に通じるGT−Rアイデンティティの発展型をぜひ会場で確認して欲しい。

フォーリア

  そしてもう一つ。大人を楽しむ熟年層にお勧めなのが、コンパクトスポーツのコンセプトカー「フォーリア」だ。FRの駆動方式、短いオーバーハング…、初代シルビアがデザインのモチーフになっていると言われる。また、「ティアナ」から始まったモダンリビングコンセプトは「アメニオ」でミニバンとして具現化、キャビン、コックピット、どのシートに座っても快適な空間の演出はちょっと注目。往年の「技術に日産」は「デザインの日産」で復活したようだ。

  一方、待望の新型車「アウトランダー」を出した三菱自動車。これに軽自動車の新モデル「アイ」が加わる。2年前のモーターショーでのコンセプトカーが、市販を前提にフォルムを整えられた。

ランサー2005WRC

  また、次期ランサーエボリューションとして確実されるのが、「コンセプトX」。「S−AWC」(スーパー・オール・ホイール・コントロール)として進化した4WDシステムに加え、アルミブロックのMIVECターボエンジン、6速自動マニュアルミッションで走りの技術を集大成した。ランエボに元気がないと、日本の市場も何か寂しい。そのダイナミックなスポーツフォルムで三菱の復活を謳い上げたいところだ。


 第4弾:ガソリン直噴(筒内噴射)はハイパワーエンジンで生き残る

  ガソリンを気筒内に直接注入する筒内噴射エンジン(ガソリン直噴エンジンとも言う)は、三菱自動車のGDIで日本が初めて実用化した。しかし、カーボンで噴射口がつまり、エンジントラブルが続出した。トヨタ自動車も「D4エンジン」で同様なトラブルを解消するために、筒内噴射とポート用の2系統のインジェクションを持たせている。「直噴はガソリンでは無理」と断言する専門家も多く、どうも市場からは徹底という雰囲気が濃厚だ。

アウディのV10 −FSI

  これに対して今回のモーターショーではアウディ、BMWの2社がガソリン直噴エンジンを展示していた。アウディのエンジンは、ル・マン24を5回も制した「アウディR8」に積まれ、その性能の高さを示した「FSIエンジン」。市販モデルで同エンジンを搭載している「RS4」とともに並んでいる。

  日本の直噴エンジンは、いずれも環境に配慮したタイプで、燃費性能の向上などを目指したが、そのために気筒内で完全燃焼ができず、トラブルの原因となったようだ。これに対してFSIエンジンは「パワーを最大に引き出す」ことを目的に開発されたエンジンで、噴射タイミングなどを適切に制御すれば、パワーを引き出せ、エンジントラブルなどはないという。

BMWの直噴

  BMWもブースの奥にガソリン直噴エンジンのカットモデルを展示。こちらもパワーを重視したエンジンで、来年、欧州域内の販売車に搭載されるという。


 第5弾:コンパニオンの衣装がシックに変貌

ジャガーとコンパニオン

  モーターショーにはカメラ小僧(いまはカメラ親父かもしれない)がつきものだ。しかし、コンパニオンの衣装は派手さ控えめ、シックで落ち着いた雰囲気となり、カメラを構える側からには物足りなさを感じさせるかもしれない。

  現在、自動車業界はCO2低減を軸とした環境問題、安全問題が自動車交通の大きなテーマになっている。テーマそのものが地味であることに加え、車もスポーティーさより「レクサス」に代表される高級感、ゴージャスさが表現のテーマになる。こうしたコンセプトを訴えようとするとき、コンパニオンの衣装も洗練されたスマートさを表現するようになり、すきっきりしたラインのデザインやシックなものにならざるをえない。

VWのコンセプトカー

  プレデーの初日、「プジョーのパリジェンヌがかわいかった」と言っていた同業者がいたが、なるほどその軽やかな衣装は印象的。派手な好みの方は、タイヤその他のパーツコーナーにどうぞ。レースクイーンを思わせるコンパニオンがモータースポーツの熱気を会場に持ち込んでいる。


 第6弾:進化を続ける燃料電池自動車

  究極のゼロエミションカーと言われる燃料電池自動車が、モーターショーのたびに進化を続けている。これも見所のひとつ。

メルセデスのF600HY

  メルセデス・ベンツの燃料電池自動車は、これまでAクラスをベースに開発されてきたものだったが、今回は専用ボディーの「F600HYリサーチカー」に変わった。最高出力85KWの燃料電池駆動システムを搭載、リッター当たり34.5qの燃費性能を実現し、水素1回の充てんで400kmの連続走行を可能にしている。燃料電池スタックを新設計し、空気を供給する電動ターボチャージャーでなどを採用し、従来に対し燃料電池を40%小型化しながら高効率かつ優れたコールドスタート性能を達成した。展示車両は走行可能な車両で、来年から走行試験を行う。

ホンダの燃料電池自動車新プラットフォーム

  日本メーカーでは、ホンダの「FCXコンセプト」が必見。水素のタンクや燃料電池スタックを車体の収めるためにトールキャビンになってしまう燃料電池自動車をスタイリッシュにデザインした。燃料電池スタックをセンタートンネルに配し、低床化した新しいプラットフォーム「V Flow」がそれを可能にしている。フロント1、リアに2個のホイールインモーターを配している。

  このほか、マツダの水素とガソリンのバイフュエル車、BMWの水素エンジン自動車など、ゼロエミションを追求すると燃料は「水素」になるのだが…。最大の問題は、水素を作り、貯蔵・運搬するのに莫大なエネルギーを必要とすることなのだ。


 最終回:日本や世界初出品となる国産車、輸入車の新モデルも続々

新モデルを積極展示したポルシェ

  国内販売好調なポルシェは「ケイマンS」、「カイエンターボ」さらに911のオープン4WDモデルある「911カレラ4Sカブリオレ」と日本初のモデルを積極展示。オープンモデルでは、ボルボの「C70カブリオレ」、今年9月のフランクフルトショーでデビューしたアウディの「A4カブリオレ」も初登場。

  同じくフランクフルトショーで発表された歴代ゴルフの最強モデル「ゴルフR32」、ランボルギーニの「ガヤルド・スパイダー」など、日本初登場の見逃せないモデルも続々。ブガッティの世界最高最強のモンスターマシン「ベイロン16.4」は、今回の東京モーターショーで世界デビューした。

プジョーの1007も日本初

  日本車では、トヨタ自動車の「レクサスLF−A」や「bBコンセプト」、あるいは三菱自動車のランエボの次期モデルと言われる「コンセプト−X」や次世代デリカの「コンセプト−D:5」、ホンダの「スポーツ4コンセプト」などが世界初。近々発売される日産自動車の「ウィングロード」、「ブルーバードシルフィー」、マツダの新型「MPV」も会場で目にすることができる。けっこう見所は満載だ。

 
 
 
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