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 一般記事一覧-2005年10月の記事- 
モーターショー前に海外自動車メーカートップ、相次いで来日
富士重工の魅力は、なんといっても航空機部門
タイヤの空気圧監視システムが、国内後付用品市場に新登場
韓国・現代の「エラントラ」が北京を席けん
中国で進んでいる燃料の多様化
 -バックナンバー-
2005年11月の記事
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2005年06月の記事
一般記事-2005年10月

 モーターショー前に海外自動車メーカートップ、相次いで来日

  21日に開幕する東京モーターショーを前に、プジョー・シトロエングループ(PSA)のジャンマルタン・フォルツ会長、ダイムラークライスラー(DC)の次期社長に内定しているディーダー・ツェチェ取締役などが来日、事前のプレス会見が行われている。

  PSAのフォルツ会長は、自動車メーカーの世界勢力図について、日系メーカー、フランスメーカーおよび韓国・現代自動車と独・BMWが「うまくいっているメーカー」だと評し、今後「M&Aなどによる大がかりな業界変化はないだろう」との見方を示した。

  「うまくいっているメーカー」は、深入りせずに自社のウイークポイントをカバーするため、パートナーシップを戦略提携にとどめているようだ。

  BMWのヘルムート・パンケ社長も、BMWとして他社の株式を取得したり、買収したりする計画はないことを言明。米GMやDCとのハイブリッド技術の開発提携も「共同で取り組むのは、基礎となる技術やコンポーネントの開発だ」とし、開発期間の短縮化やコスト負担の低減が狙いであることを強調、クルマとして仕上げるのは各社個々で、それはまた別物であると言う。

【DANN】

 富士重工の魅力は、なんといっても航空機部門

  トヨタ自動車が、GMが保有していた富士重工業の発行済み株式20.09%のうち、6800万株、発行済み株式の8.7%を取得し、富士重工の筆頭株主になった。12日には業務提携内容の具体化にむけた検討委員会の初会合を開き、北米でスバル拠点を活用した生産協力や技術者の相互交流で具体的検討を始めている。

  富士重工の魅力は、自動車ファンからは4WDと水平対抗エンジンになるが、投資的な魅力はなんといっても航空機部門にある。とくに翼の試作技術には定評がある。米国企業に翼を発注しすると試作機では落ちるのが当たり前だったが、富士重が試作した翼をつけた試作機は落ちたことがないと、賞賛されるほどだ。

  航空機産業は形を変えた軍事産業だ。それだけに、GM保有株のすべてが市場に放出されて、わけのわからぬ大株主が登場することにでもなると、日本経済、日本の国家にとって大損失になりかねない。実際、ルノーが宇宙開発部門を持っていた当時の日産自動車の大株になろうとしたとき、経済産業省は大あわてをし、宇宙開発部門に手を出さないことを確約さてもいた。

  こうした産業を防衛するためには、今の時代、当然頼りはトヨタということになる。トヨタにとって富士重工の株購入は、経済産業省の顔も立て、GMにも恩を売り、その上、北米工場も使えるという、「一石二鳥」以上の高い効果を得ることになる。さらに事業としては、その先にある航空機部門の布石も打てるかもしれないのだ。

【DANN】

 タイヤの空気圧監視システムが、国内後付用品市場に新登場

  マイカーのタイヤの空気圧を監視するシステムが、 横浜ゴムから発売された。タイヤの空気圧不足は高速道路でのバーストの原因になるし、ガソリン価格高騰で気になる燃費にも影響する。タイヤの空気圧不足は重大事故につながることから、米国では法律で監視装置搭載を義務づけることまで検討されているのだが、日本では距離を乗らないドライバーが多く、タイヤの空気圧など意に介さないこともまた事実である。なかなかの優れもののシステムだが、ある意味で「オタク的な商品」と言えそうだ。

  横浜ゴムが10月11日から発売した乗用車用タイヤ空気圧モニタリングシステムは「AIR WATCH(エアーウォッチ)」という商品で、価格は税込み7万1400円、300セットの限定販売を行なう。同社は03年にトラック・バス用の空気圧監視システムを発売しており、これをベースに乗用車用監視システムを開発した。

  空気圧を監視するセンサユニットを4輪のホイールそれぞれに取り付け、フロントガラスに貼り付けたフィルムアンテナを経由して、タイヤの状態を受信機に表示する仕組みだ。運行前の始業点検や走行中、4輪それぞれの空気圧の状態を簡単に確認できるほか、アラームで空気圧の減少を知らせる機能もある。配線不要で取り付けも簡単な仕組みになっている。

【DANN】

 韓国・現代の「エラントラ」が北京を席けん

  中国・北京市内のタクシーが、韓国・現代自動車の小型セダン「エラントラ」一色になりつつある。中国大都市のタクシー車両は、かつて上海市は「サンタナ」、北京市は「シトロエン」と、色分けされていたものだが、現代自動車が成長の勢いを北京で見せ付けている。

  現代自動車は、北京汽車工業公司と合弁で2002年に北京現代汽車を設立、03年から「エラントラ」の生産を始めた。北京市内のタクシー車両は約6万台で、この分野を抑えることで、生産のベース需要を確保するねらいがある。2008年の北京オリンピックも間近に迫り、格好の宣伝材料にもなる。

  北京市は低公害化を進めるため、タクシー車両にLPG(液化石油ガス)車の導入を進めていた。このため、シトロエンなどは、ガソリンとLPGのバイフュエル車になっていたが、中国産のLPGは精製精度が悪く、エンジントラブルを多発した。この間隙をついて、ガソリン車の現代・エラントラがタクシー車両で急伸長した格好だ。ちなみに「エラントラ」の販売価格は1.6gクラスで12万元(邦貨換算約180万円)前後で設定されているが、大量購入を前提にタクシー車両については、6〜7万元(同100万円前後)で提供されているとみられている。

【DANN】

 中国で進んでいる燃料の多様化

  原油価格の高騰は、中国でも同じ。自動車燃料の価格上昇を抑えるために、アルコール系燃料を混合して使用する地域が出てきた。山西省では合法的に、メタノールを軽油、ガソリンに混入して、使用し始めているという。また、DME(ジメチルエーテル)を軽油に混合する実験的な試みも山東省の一部地域で始まろうとしている。

  メタノール、DMEが中国内で代替燃料として浮上する要因は、中国内に大量に埋蔵する石炭資源をガス化し、そのガスをもとに合成してできる燃料だからだ。プロセスは、石炭をガス化しメタノールに転換、メタノールを原料にDMEを合成する。メタノールは化学製品の原材料として需要が高かったため、中国各地でメタノールプラントが作られた。この結果、従来1t当たり2500元だったメタノールの販売価格が、同1900〜2000元に急落。製造事業者は、民生用の燃料に転換することで、売り上げ減をカバーしようとの思惑がある。

  代替燃料としてはLPG(液化石油ガス)があるが、石油精製基地が近くにある上海市などでこそ高質なLPGが供給され、タクシー車両や小型バイクの燃料に使われているものの、国産のLPGは組成が悪く、自動車の燃料には使えない。粗悪な国産LPGにDMEを混入すると、燃焼性がよくなるため、すでに民生用燃料ではLPG、DMEを7対3で混合したものが販売されだしている。

  いずれにしても中国では、経済成長に伴いエネルギー消費量が高まっており、原油高騰の中で、様々な代替燃料を使う試みが始まろうとしている。

【DANN】
 
 
 
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