1月9〜11日に千葉・幕張メッセで開かれたオートサロン。景気が悪い、新車が売れないと、日ごろから刷り込まれているせいなのか、やや人の出も少なかったようだ。相変わらず「カメラ親父」は健在。熱気をもっと燃やして元気な1年にしたいものだ。
【スポーティー】
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オートサロンで発表されたティーアンドイーのD1グランプリ2009参戦マシン、「VERTICE DESING D1 BMW TE382 RACING Performance」。HKS製スペシャルフルタービンキットT51 KAI BB などでエンジンをチューンアップ。スタイリングは、不要なものをそぎ落とし、レーシングパフォーマンスを徹底的に追究した。
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「EXTREMOR CZ4A LANCER EVOLUTION X ARISING-U」。BARISがカーボン・テクノロジーの真骨頂を発揮、S耐やGTのノウハウを投入し、ストリート走行用に開発したエアロパーツを搭載し、オートサロン2008で初登場、Uではミラーとホイールが微妙に変化した。
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昨年のニュウルブルクリンク24時間耐久レースに出場し、惨敗を喫した「レクサスLF-A」がGAZOOレーシングのブースに。惨敗した耐久レースの結果を反映させて、完成度を高めて発売するというのだが、高額さも手伝って市場の評価は冷ややか。世界的な不況も厳しそうだ。
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ARTISAN SPIRITS が提供する「SC430」。「躍動感あるインプレッシブ」をブランドコンセプトに美しく走る姿を追求し、デザインした。フロントバンパー回りとフェンダーのデザインを変えただけで、「ダイナミック&エレガント」というもとのSC430のコンセプトがいっそう引き締まった、というと褒めすぎか。
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GT-Rは格好の素材。いろいろと展示されていた。その中でも印象的だったのが、BRANEWのGT-R。ボンネットに「道」と金色で書かれた一文字が印象を強くしていた。パフォーマンスラグジュアリーをダイナミックラグジュアリーへと飛躍させたそうである。スポーティー部門の優秀賞も射止めた。
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Kカーは、常にひとつのモチーフになる。コンパクトで、かわいいというお仕着せのイメージを大きく変えて、よりスポーティーにが、合言葉になっているようだ。
【コンパクト】
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日本自動車大学校(NATS)学生の力作。平成4年の「カプチーノ」をベース車で、「GT-K」と名乗る通り、オリジナルのエアロキットでGT-Rをモチーフに力強さを表現した。エンジンはノーマルながら、リアのランプもスカイライン用に変更しており、前から見ても後ろから見ても、コンパクトなGT−Rが登場した。
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RICE ROCKETSの「R SERISE 」で開発したCOPEN。フロントグリルを小さくし、エアインテークの位置をバンパー下に変え、ラインを後部のリアスポイラーに向ってストレートに伸ばしただけで、オリジナルの丸みが消えてスポーティーさがにじみ出る。エンジン、内装などはほとんどそのまま、サスとホイールを変更した。
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カプチーノをベースにポルシェを造ってしまった…、そんな感じの1台。ネーミングは安易だが、ガルウイングのドア、特徴的なボディーカラーなどは、ポルシェのイメージどおり。交運社はボルボ・トラックの販売も手がける東京西部の超大手の整備事業者。創立85周年の記念事業の一環で手がけたものだそう。
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この手のコンパクトは、はやらないのかと思っていたところで発見したのが、トライフォースカンパニーの「ジムニー ツインチャージャー」。ツインチャジャーキット、スポーツキャタライザーなどの吸排気システム、ブレーキも駆動系パーツも含めたトータルチューンは、すべて検対応のパーツだ。
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最後も日本自動車大学校(NATS)の学生の力作。ヘッドライト辺りを見ると、初代「プリウス」の面影あり。ホイールベースを400o短縮し、ハイブリッドシステムのままでコンパクト化を図った。切断しては大変なことになる配線もあり、ボディーサイズをコンパクトにした分、それを内部に押し込め、隠すことが大変だったそうだ。
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モーターショーも縮小しようという話が出ている中で、オートサロンに金をかけるどころではなくなったのかもしれない。新車は売れず、先行きの見通しも難しいところではあるのだが、お祭りぐらいは
【メーカー】
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カーオブザイヤーに輝いたiQとVERBALがコラボ、きらびやかなクロームボディーで登場した。モデリスタのオリジナル仕様やヨーロピアンファッションなどiQのコンセプトカーが出展されていたが、スタイリングが固まっているだけに今ひとつ。外観に大きな変更がないとこのクラスでは厳しいか。
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昨年まではアイデア盛りだくさんのコンセプトカーを出していた。今回はレースからの撤退も手伝って、グット地味見目だった。「金がかけられないのか」と尋ねたところ、「今回はステージにつぎ込んだ」との答えが返ってきたが、ショーもイマイチ。社長も、ブースも逆戻り。それだけ厳しい環境にあるということのようだ。
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F1からの撤退を表明したものの、イメージを大きく変えてないのが、ホンダ。Sports Modulo Fitは実行空力と先進のデザインをフィットに加えた。わくわくした走りが楽しめそうなホンダならではモデル。また、精悍な顔つきにカスタマイズしたFit Sports Neoとともにホンダらしさは継続していた。
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08年シーズン参戦モデルやニュルブルクリンク24時間耐久レースの産車両を参考出品。その傍らでボディーの強化を実演していた。同様にエンジンチューンナップを実演していたときもあり、スバルの固定的ファンならずともそのシコシコ感が好感を誘う。上位の成績を期待したいところだ。
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往年の名車、フェアレディーZ S30をロードスターガレージが再現。RB260DETTエンジンをファインチューニング、GT-Rの5速ミッションと組み合わせ、レーシングレベルの車両に。内装はワンメイクで忠実に再現した一品。メーカーのコーナーではないのだが、ボディーラインを眺めるとデザイナーが手書きで出したラインは美しい、ということでこのコーナーにプラスした。
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