その2:大人のカスタマイズ
カスタマイズの世界も、「違法改造はいけません」と口うるさくなったお上におされてしまっているのかどうか。プラス思考で考えれば、サーキットその他で腕を鳴らした若者たちもいつしか年を取り、落ち着いた雰囲気の車に乗るようになってきた、と解釈したい。とはいえ、デザイン、性能が市販のままでは物足りない。団塊の世代向けとはいうわけではないが、おしゃれで落ち着いたコンプリートモデルの提案が立つようになっている。
『HKS 350ZSコンプリートモデル』
HKSは従来のトータルチューニングに加えて、コンプリートエンジン、コンプリートカーを新提案。350ZSコンプリートモデルもそうした新提案のひとつだ。インタークーラー付スーパーチャージャーなどでチューンアップしたエンジン、足回りはハイパーマックスLSをベースに機能アップした同ILSで固めた。外観はおとなしそうに見えるが、その性能は…。大人のコンプリートカーであるようだ。 (写真:HKS 350ZSコンプリートモデル)
『TEIN GOLF X』
サスペンションメーカーのテインが今年から、輸入車のカスタマイズに進出する。ゴルフGTIをベースにした「GOLF X」はアメリカの西海岸をイメージに内、外装をフルカスタマイズした。もちろんサスペンションはテインオリジナル、なかなかの出来映えで、かっこよかった。 (写真:TEIN GOLF X)
『ストリームZ Jr.』
ニッサン180SXのフルコンプリートモデル。直4ターボエンジン、FR駆動のというパワートレーンをそのままにエクステリアデザインを大幅に変更した。オプションチューニングカーギャラリーのOPTグループを率いる稲田大二郎氏が企画。販売終了10年という時を経て、180SXがスタイリッシュによみがえった。ボディーカラーはオーダーメード、価格は280万円という。 (写真:ストリームZ Jr.)
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