略称「AAAA」、オートアフターマーケット活性化連合なるものが発足した。活性化連合は、大はカーナビ、ドレスアップパーツから小はドリンクホルダーなどに至るカー用品、タイヤやワイパーブレードその他の消耗品、修理用部品等々の自動車本体のメンテナンスや快適性向上のためにカー用品店などで売られている自動車関連商材の販売を盛り上げることを目指している。
これらの市場を業界内部では「カーアフターマーケット」、あるいは単に「アフターマーケット」などと呼ぶ。活性化連合は「自動車用品小売業協会」(APARA)、全国自動車用品工業会(JAAMA)、日本オートケミカル工業会(JACA)、日本自動車マフラー協会(JASMA)など7団体が参加している。
考えてみれば、すでに新車を買えば、自動車にはドリンクホルダーは組み込まれているし、さらにアルミホイール付で、カーナビもオプションで選べる。主要なものをフル装備した限定車も、モデルの人気にかげりが見え始めるとすかさず売りだされる。つまり、発売当初はカー用品店で売られていたものが、新車ディーラー・メーカーサイドで売られるものへとチャネルシフトし、アフターの専業者にとって「売るものがなくなった」という傾向が年々強まっているのだ。
これをどうにかしたい」というのが業界のたっての願いであるのだが、ドレスアップやチューニングに関心を持つ若者層は一部に限られ、関心を持っても新車購入時にカーナビも含めてひとまとめで購入し、一括ローンで返済するという傾向が強い。さらに、若年人口そのものも減少しており、切り返しの手立てが見えてこない。
新車市場も問題だ。05年度の新車販売は586万台で、前年度0.7%増の微増だった。メーカーによる空売りの「自社登録」が年間10万台単位であるといわれる軽自動車販売の伸びでどうにかプラスにできた。小型車など登録車の販売は391万台で、逆に前年度0.7%減となる。新車が売れない時代に入り、新車ディーラーはますますアフターを収益源にしようと力を入れることになり、専業者とディーラーの競合関係は一段と厳しさを増す。
【DANN】
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