トヨタ自動車、ダイハツ工業、日野自動車のトヨタグループ3社は、グループ合計の2013年世界販売計画を前年比2%増の991万台と設定した。達成すれば世界の自動車メーカーの過去最高記録を2年連続で更新する。世界販売計画のうち国内販売は15%減の204万台。国内をマイナス成長としたのは、2012年9月に終了したエコカー補助金の反動減を多く見積もったためだ。トヨタの販売店からは「弱気すぎる」との声があがっている。
トヨタグループの2013年世界販売計画の内訳は、トヨタが3%増の890万台、ダイハツが同3%減の84万台、日野が同12%増の17万台とした。2012年の世界販売実績は中国の反日デモの影響はあったが、米国やアジアなどの販売増により同22%増の970万台を確保、米ゼネラル・モーターズが1978年に達成した世界最高記録の956万台を上回る見込みだ。
ちなみにトヨタグループの過去最高記録は2007年の936万 7千台だった。
しかし、グループの2013年の国内販売計画は弱気だ。トヨタが18%減の140万台、ダイハツ10%減の60万台、日野2%減の4万台とする。トヨタは販売実績の稼ぎ頭である「プリウス」「アクア」が全系列販売車種のため、エコカー補助金の反動減や新車効果の薄れが全系列に及ぶと考えている。
しかし、計画は政権交代前に設定した数字。2013年は新型「クラウン」に続く新たなハイブリッド車の導入が計画されていることや東京モーターショー開催による市場活性化、2014年4月の消費増税前の駆け込み需要、加えて新政権による景気回復への期待もあり、「マイナス幅はメーカー想定よりも少ない」と販売店側はみている。
【ペン通信員】
|